2011年11月28日
11月28日から12月4日にかけて、山口大学より2名の先生(関根先生、朝位先生)と1名の博士課程学生(Riyanto氏:インドネシアのブラビジャヤ大学教官)が工学部に派遣されました。今回の派遣の主な目的は、土木工学科における「水・環境系」の教官に対する研究指導です。
関根先生、Riyanto氏と土木工学科の教官は、ディリ市内の井戸水、農業用貯水池、および河川の水質調査を実施し、水質分析を行いました。そのうえで、今後の研究テーマについて工学部教官と活発な議論を展開し、様々な問題意識を共有しました。現地の教官にとっては、自分たちの手で水質検査をするのは初めてのことで、慣れない手つきでの作業でしたが、結果が数値として表われると、水質汚染の現状をより強く認識した様子でした。
朝位先生は、来年度導入予定の水理実験装置の導入準備を行いました。これまで水理関係の機材が限られており、実験がほとんど行われてこなかったのですが、装置が導入されれば、実験が可能になり、水理関係の講義内容がより充実したものになることが期待できます。
水・環境系の教官4名は、非常に積極的に指導を受け、新たな知識を獲得すると共に研究に対するモチベーションを向上させていました。同分野では来年5月にも短期専門家の派遣を予定しており、それまで実施すべきいくつかの課題が日本人専門家より提示されました。今後はそれらの課題ひとつひとつを現地教官が責任を持って実施するよう、プロジェクトとしてフォローしていきたいと思います。
以上
ディリ市内の河川状況調査の様子
採取した水の水質検査の様子
朝位先生による講義