2011年12月6日
12月5日、6日の2日間、現バンドン工科大学客員教授のSatryo Soemantri教授に学部管理運営指導のワークショップを実施していただきました。Satryo教授の派遣は今年度2度目となります。今回の派遣では、学部管理運営を実施する上での事務職員の役割、およびFaculty Development(FD)の考え方、授業評価等について指導していただきました。
現在、工学部には16名の事務職員がいますが、その役割は極めて限定的で、ドキュメントの配布、簡易な文書の作成など、非常に単純な業務しかしていません。また、人数に対して業務量が少なく、事務職員の有効活用が大きな課題となっています。一方で、事務職員のスキルは低く、コンピュータを触ったことが無い職員も多くいます。サトリオ先生からは、「役割分担を明確にし、キャリアステップを明示することで、事務職員の働く意欲を向上させることが必要で、さらに給与面でのインセンティブも必要」という話がありました。
FDや授業評価についても、その意味を理解して実行していく状況になっていません。個人として自己研鑽に励む教官はいても、組織として教育能力を向上させる取り組みなどはほとんど行われていません。現状維持で良しとする雰囲気が強くあり、そこに改善・改革の気運を高めていかなければなりません。今回のワークショップでは、教育の質の向上のために必要なことについて議論され、その中での授業評価の重要性を再確認しました。その結果、学部長が中心となり、FD推進のための”Faculty Senate”(学部評議員会)の設置を大学本部に働きかけることになりました。設置に向けては、その目的や役割、活動内容を細かく議論する必要があります。次回のサトリオ氏派遣は2012年3月に予定していますが、そのときには議論の結果を提示できるようにしたいと考えています。
以上
ワークショップの様子(Satryo教授)
ワークショップの様子