山口大学での本邦短期研修(土木工学)の実施

2011年12月15日

11月13日から12月15日の約1ヵ月間、山口大学で土木工学分野を対象とした本邦短期研修を実施し、土木工学科のLourenco教官が研修に参加しました。今回の短期研修の目的は、東ティモール現地での研究活動を推進する上で必要となる基礎的な知識を習得することです。Lourenco教官の研究フィールドは地盤工学で、東ティモールにおける斜面崩壊・地滑りについて調査・研究をしています。東ティモールでは地滑り地域が多く、雨期になると各地で斜面崩壊と地滑りが多発し、道路を寸断するなど、日常生活に大きな影響を与えています。しかし、現時点では、これらの発生状況や発生メカニズムを詳しく調査・分析したものはありません。従ってLourenco教官の活動は東ティモールにとって非常に重要で、社会的ニーズに合致したものと言えます。

山口大学では、講義やゼミへの参加、地滑りの現場調査などを通して知識を吸収するとともに、東ティモールでの研究の進め方に関する指導を受けました。また、鈴木素之先生の取り計らいにより「中国地方の地盤技術者の国際交流祭」にも参加し、各国からの参加者と共に臨んだワークショップではLourenco教官の所属するグループの発表が賞を獲得するなど充実した内容の研修となりました。本人にとっては日本の冬の寒さが大変だったようですが、新たな経験や知識を得て、研究に対するモチベーションをさらに高めた様子でした。

この場を借りて受け入れにご協力いただいた山口大学工学部の皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

以上