2012年4月2日
4月1日から7日にかけて、山口大学より関根先生と1名の博士課程学生(Riyanto氏:インドネシアのブラビジャヤ大学教官)が工学部に派遣されました。今回の派遣の主な目的は、土木工学科における「水・環境系」の教官に対する研究指導です。
土木工学科の教官は、関根先生、Riyanto氏の指導のもと、ディリ市内の井戸水、農業用貯水池などの水質調査を実施し、サンプル採取の方法、水質分析の方法について習得しました。また、関根先生から教官に対して、環境配慮の重要性、雨量計算の方法、降水量の測定方法などの講義が実施されました。併せて、供与機材により導入されたGISソフトやGPSの使い方の演習と、それらを利用して、調査結果を有用な情報として加工し活用する方法の指導も行われました。
ちょうど現地はイースター関連の休みであったにもかかわらず、水・環境系の教官4名は、休日返上で指導を受け、積極的に新たな知識を習得していました。水質検査では、これまでほとんど経験がないせいか、一つひとつの作業に想定以上に時間がかかっていたようです。日本とは違い、学校教育の現場で実験器具を使った実習をしたことがほとんどなく、大学でもそうした実習はほとんど行われていません。今後は、まずは教官が自分たちで水質調査を一通りできるようになり、そして様々な分析ができるようになることが目標です。短期専門家が帰国した後も、教官自ら調査に出るように指導していきたいと思います。
機材の使い方を説明中の関根専門家
ディリ市内の用水路の水質を検査する関根専門家
以上