2012年6月15日
2012年6月11日から15日にかけてJICA本部より運営指導調査団が派遣されました。今回の派遣の目的は、プロジェクト活動の進捗状況を把握し、その中の課題を抽出し、課題解決のためのアクションプランを協議することでした。3日間に渡る教官との協議や個別インタビューの結果から、様々な課題が抽出されましたが、最終的に以下の点について、具体的なアクションを起こしていくことでUNTL工学部側と合意しました。
・教育目標・目的、カリキュラム、シラバスを早急に策定すること。
・内部規則を整備すること。そのために直ちにタスクフォースを作ること。
・教官の育成計画を各学科で協議の上、学部でまとめること。
・教官間の仕事量の不均衡を是正すること。
・計画に基づいた予算管理の仕組みを強化し実行すること。
教育目標・目的やカリキュラム、シラバスについては、今年、3年制から4年制に移行したにも関わらず、新たなものが策定されていないという現状があります。運営指導調査団が帰国した翌週の学部会議では、カリキュラム、シラバスについて長時間議論していましたが、まずは具体的なものを作るよう指導していきたいと考えています。
内部規則整備のためのタスクフォースも早速人選が行われました。ただし、定例的に活動する状態にするには、しばらくはプロジェクトの全面的なバックアップが必要と思われます。
今回、UNTL学長、教育省高等教育総局長との協議も行いました。その中で、大学運営が本部中心から、学部中心へと移行させる方針を確認しました。これは学部の管理運営の強化がこれまで以上に必要になってくることであり、今回の運営指導調査で指摘された点とも重なっています。まずは中間レビューまでを一つの区切りとして、それまでに一定の成果を挙げるようにしてきたいと思います。
教官との協議の様子
個別インタビューの様子
協議終了後の記念撮影