長岡技術科学大学からの短期専門家派遣

2012年8月22日

2012年8月9日から22日まで、長岡技術科学大学より田辺専門家、星野専門家、佐藤専門家の3名に来ていただき、機械工学科に新たに供与された機材の据付け、既存機材のメンテナンス、現地教官への操作方法指導、また品質工学に関する講義を実施していただきました。
新たに据付けを行ったのは、横フライス盤、ロックウェル硬度試験機の2台です。据付け、調整、精度検査を行った後に、現地教官への技術指導を行っていただきました。機械工学科の教官は熱心に指導を受け、基本的な使用方法は習得できました。今後は、授業の中などで実際に機材を使いながら、実習を交えた教育を行うことが期待されます。
また今回は、専門家に研削盤、旋盤、切断機、アムスラー式圧縮試験機の点検、調整、修理などのメンテナンス作業も行っていただきました。修理やメンテナンスに関する現地教官のスキルは十分とは言えず、自ら不具合箇所を特定し、調整や必要な対策を講じるということができておらず、故障したら使用されなくなってしまうケースが多々あります。今回、メンテナンスの手順を書面で残してもらったことで、今後は現地教官だけで対応できるようになることが期待されます。
品質工学(タグチメソッド)に関しては、品質工学の紹介、基本原理、実習、応用の4項目について田辺専門家より講義を行っていただきました。品質工学はものづくりの現場で適用されている手法のひとつですが、現地教官にとってはあまりなじみの無いものだったようです。ここで習得した手法については、教官個人の研究や授業に生かしていってもらいたいと思います。

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横フライス盤のセットアップ作業

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田辺専門家による品質工学の講義

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横フライス盤の使用方法の指導の様子