2012年8月28日
2012年8月20日から28日まで、山口大学の朝位専門家、供与機材の据付作業のためにマルタニ試工(株)の角田氏、永松氏に来ていただきました。また26日から31日まで、同じく山口大学の山本専門家に来ていただきました。
角田氏、永松氏には、供与機材で導入した水理実験装置の据え付け作業および使用方法の指導を行っていただき、朝位先生には、水理学の講義および、実験装置を使った実習を行っていただきました。UNTL工学部の土木工学科では、水理関係の機材が不足しており、学生にとっては授業の中で実習する機会がほとんどありませんでした。今回導入した装置は水理学の実験装置としてはコンパクトなものですが、こうした機材を使った実習を授業に取り入れることで、教官や学生が実際に手を動かして目で現象を確認でき、講義の中身がよりわかりやすいものになることが期待できます。教官からは、「水理学の授業では、これまでは理論中心だったが、今後は実験を取り入れて、学生にとってより分かりやすいものにしたい。」との意見が聞かれました。
山本先生には、GPSシステムに関する講義および実習、また教官の研究活動に使用する雨量計の設置準備などを行っていただきました。GPSの仕組みや計測方法について座学を学んだあとに、実際にディリ市内の複数個所でGPS利用した測量を行いました。精密機器を扱うことがあまりない教官は、最初は慣れない手つきで作業していましたが、最後のほうには作業にも慣れ、てきぱきと作業を行っていました。雨量計については、設置場所の調査を行いました。これから雨季に入る前に実際に設置をして、雨量データを取る必要があります。今回の実習に参加した教官のうち3名は、今年の10月に山口大学に短期研修に行くことになっており、それまでに可能な範囲でデータを収集し、山口大学で分析作業ができるようにしたいと考えています。ただし、10月までに雨が降るかどうかは微妙であり、こればかりは天候次第となりそうです。
水理実験装置の据え付け作業
実験装置を説明する朝位専門家
山本専門家によるGPSの実地研修