2012年12月10日
2012年12月9日から16日の日程で、山口大学から関根専門家と宮本専門家に来ていただきました。関根専門家は、土木工学科の水・環境関係の教官を対象に、現地の河川や斜面崩壊の現場の測量を中心に行いました。宮本専門家は、構造関係の教官を対象に主に橋梁設計等について講義を行いました。
今回、関根専門家は、ディリ市内の河川の特徴についての研究、および雨量と斜面崩壊の関係に関する研究の2つの研究テーマに関連して、これまでに設置した雨量計のデータの収集や、GPSを使った河川状況の測量を行いながら現地教官の研究指導を進めました。現地教官のうち3名は10月に山口大学で短期研修を受けたばかりであり、今回の派遣がそのフォローアップにもなりました。
宮本専門家は、橋の簡単なモデルを使った講義や、様々な実習、現在建設中の橋の現場見学などを交えながら、橋梁設計や道路のメンテナンス手法について指導していただきました。教官からは講義のたびに数多くの質問が出され、非常に活発な議論が行われました。宮本専門家の指導を通じて教官のモチベーションが非常に高まったようで、教官からはさっそく研究プロポーザルが出されました。
現地の教官だけで研究を進めていくことはまだ難しいようで、現地教官は支援大学の先生に頼りがちですが、徐々に独り立ちしていくことを期待したいと思います。
宮本専門家による指導、モデルを使った実習の様子
関根専門家による現場での雨量データ収集の様子