山口大学での本邦短期研修(土木工学)の実施

2013年8月19日

今年度最初の本邦短期研修は、山口大学にて土木工学分野を対象として実施されました。研修参加者は土木学科のSergio教官(研修期間:2013年7月3日から7月31日)とAleixo教官(研修期間:2013年7月17日から8月19日)です。

Sergio教官の研究フィールドは水理・環境分野で、東ティモールにおける河川の特性解析の指導能力向上にフォーカスして研修を実施していただきました。具体的には研修の前に東ティモールのディリ市内を流れる河のデータを取得、山口大学へ持参し、降雨データの解析、流量測定法、水面高測定法、水流量曲線の作成法などを講義と現場実習において修得しました。東ティモールでは河川の基礎データや解析が整っておらず、この様な研究は東ティモールのインフラ開発にとって非常に重要ものと言えます。

Aleixo教官は道路工学を研究テーマとしており、山口大学では、「舗装路面簡易評価システム」の基礎からシステム構築までを体験、また橋梁架設現場および撤去現場などの調査を通して知識の習得に努めました。Aleixo教官は土木学科の副学科長でもあることから、研究室の運営に関しても積極的に学び、今後の学科運営にも生かすことが期待されています。

2名の教官とも本邦への渡航は初めてであり、日本の文化、習慣にも初めて触れ、特に「時間を守る」ことに対して非常に厳格であることに大変感銘を受けていました。修得した技術だけでなく、日本の文化、習慣からも学ぶところが多かったとのことで、充実した短期研修となりました。今後、これらの経験を他の教官とも共有し、工学部の発展に寄与していくことが期待されます。

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Aleixo教官実習風景

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Sergio教官実習風景