第2回機械工学科ジョイントセミナー開催

2015年8月13日

2015年8月13日、ディリ市内のアルビルホテルにおいて、第2回機械工学科ジョイントセミナー「What are Useful Research to contribute the society of East-Timor?」が開催されました。

本セミナーは、機械工学科教員の研究成果を発表する場、また、最先端の研究を行う外部研究者との交流の場を提供することを目的として昨年から始まったもので、総勢11名の研究者による発表が行われました。プロジェクトからは長岡技術科学大学から田辺短期専門家、太田短期専門家、また東ティモールの経済産業環境省に派遣されている森山個別専門家がそれぞれ東ティモールの課題とその支援策を交えた最先端の研究発表を行い、民間企業を含む、約55名の機械工学関係者との間で活発な議論がなされました。

特に印象に残った場面として、太田専門家への質問に対する回答が挙げられます。東ティモール機械工学関係者からの「研究内容が東ティモールの現状と比べて最先端すぎると感じるが、先生の研究はどのように東ティモールの発展に役に立つと思われますか?」という問に対して、太田専門家は「現在、東ティモールの発展に直接活かせる研究というものは少ないが、小さな研究を日々コツコツと進めていれば研究レベル全体が底上げされ、将来的に必ず東ティモールの発展に貢献していくはずだ。研究者は将来への道を信じるべきだ。」と回答されていました。日本の研究室においても東ティモールからの留学生を受け入れるなど約10年間にわたりこのプロジェクトに携わる太田専門家の言葉は、とても重みがある言葉でした。

また休憩時間には、積極的に発表者との議論をする姿が多く見受けられました。今後、このような学術交流が活発化することで東ティモールの研究レベルが向上し、次世代を担う研究者が育っていくことが期待されます。

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ジョイントセミナーの参加者

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音響・振動について講義する太田専門家