【第47号】コメ粉ケーキにパスタまで!コメ粉を活用した調理デモンストレーションを実施

2019年2月15日

プロジェクトは、様々な可能性を秘めたコメ粉について、より多くの人に関心を持ってもらい活用を促進するため、コメ粉を使用した料理を紹介する調理デモンストレーションを、2019年2月に計2回実施しました。まず2月13日にプロジェクト対象地域の一つであるマリアナI地域の女性グループの8名に対して実施しました。続いて、2月15日にディリにある職業訓練校(East Timor Development Agency, ETDA)にて、ETDAの学生約20名と農業水産省(MAF)農業通商局の職員を対象に行いました。

調理デモンストレーションでは、NPO法人国内産米粉促進ネットワークの常任理事でもある萩田敏氏と、コメ加工・商品開発の柴郁理短期専門家が、コメ粉を使用したレシピを実際に調理しながら紹介しました。この際に、毎回同質の料理に仕上がるように、材料の正確な計量や温度、調理時間の計測の重要性も合わせて、参加者に説明しました。紹介したレシピはスポンジケーキ、蒸しケーキ、クッキー、アイスクリーム、パスタなど20以上におよびました。

デモンストレーションの参加者は、これまでに見たことのない数々のコメ粉料理に驚きの様子で、目の前で行われる調理実演を熟視し、熱心にメモを取っていました。参加者からは、蒸しケーキやカスタードクレープはこれまで小麦粉を使用していたところ、コメ粉を使用してもとても美味しいと評判でした。

マリアナでのデモンストレーションに参加したセレナさんは、学んだコメ粉の蒸しケーキを、まず家庭で作り、のちに自宅前での試売も始めたいと語りました。また、他の参加者も、これまでコメ粉を使用してお菓子を作った経験はほとんどないけれど、デモンストレーションで習ったレシピを基に、試食で美味しかったカスタードクレープやスポンジケーキをぜひ試したいと話していました。

今後も農業水産省農業通商局とプロジェクトは、東ティモールの国産コメ粉の更なる利用促進のため活動を展開していきます。

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ディリ、ETDAでの調理デモンストレーションの様子 オープニングスピーチをするMAF大臣(最左)、柴専門家(手前中央)、萩田専門家(手前右)

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ディリ、ETDAでの調理デモンストレーションの様子 調理に参加するETDAの学生達

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マリアナでの調理デモンストレーションの様子

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マリアナでの調理デモンストレーションの様子