プロジェクト概要

プロジェクト名

チンボラソ県貧困削減のための持続的総合農村開発実施体制強化プロジェクト

対象国名

エクアドル

署名日(実施合意)

2008年11月26日

プロジェクトサイト

チンボラソ県

協力期間

2009年2月24日から2011年8月23日

相手国機関名

チンボラソ県

背景

エクアドル国チンボラソ県は、人口の約40%を有し、シエラ(山岳)地域のほぼ中央部に位置する、シエラ10県の内でも深刻な貧困問題を抱えている県である。特に、県人口の約60%が居住し、先住民が多い農村部の貧困が大きな社会問題となっている。

貧困の主な要因は、農業所得の低さと劣悪な生活環境(教育、医療、基礎インフラ面など)が挙げられている。またこれらに加え、農村を取り巻く重大な問題として、自然資源劣化(過度な伐採による流域荒廃を原因とする水源涵養力の低下、土壌浸食)がある。この劣化によって農業と農村生活に最も重要な「水と土」という資源が失われていることが、貧困の悪循環につながっている。

このように、貧困は複合的な要因からもたらされるため、貧困削減のためにはセクター横断的な総合開発を可能とするプログラム協力が有効と考えられる。

具体的には、(1)自然資源の保全、(2)農家の所得向上、(3)保健医療環境の改善、(4)教育環境の改善、(5)基礎インフラの整備、への取り組みが求められる。また、これらの取り組みを通して、関係行政府の組織能力向上(キャパシティ・ディベロップメント)も行うことが、貧困削減を図るためには重要と考えられている。

目標

上位目標:

チンボラソ県において、貧困削減に向けた事業計画が実施される

プロジェクト目標:

チンボラソ県において貧困削減に向けた参加型の持続的総合農村開発の実施体制が整備される

成果

  1. チンボラソ県政府、関係省庁及び関係機関の持続的総合農村開発に関係する問題分析能力が強化される
  2. チンボラソ県政府、関係省庁及び関係機関の持続的総合農村開発に関係する事業計画策定能力が強化される
  3. チンボラソ県政府、関係省庁及び関係機関の事業実施及び管理運営能力が強化される

活動

1-1.
プロジェクト運営委員会、セクター別ワーキンググループを設置する
1-2.
モデル集落を選定する
1-3.
対象地域で現状把握調査を実施する
1-4.
参加型ワークショップを通じて、対象地域の開発ニーズを把握する
2-1.
開発ニーズに基づきマルチセクター型の持続的総合農村開発戦略を策定する
2-2.
セクター別の事業計画を策定する
2-3.
事業に必要な資金計画を策定する
2-4.
関係機関に事業実施を要請する
3-1.
試行事業実施に必要な体制を整える
3-2.
モデル集落で試行事業を実施する
3-3.
モニタリング・評価を行う
3-4.
持続的総合農村開発手法案を策定する
3-5.
2011年以降の本体事業の開始ための準備作業を行う。(2010年8月の終了時評価にて追加)

投入

日本側投入:

  • 長期専門家((1)チーフアドバイザー/コミュニティ開発人材育成、(2)参加型開発/業務調整)
  • 短期専門家(参加型ワークショップ手法、土壌保全、教育、保健)
  • 研修の実施
  • 資機材
  • プロジェクト運営経費の一部補填

相手国側投入:

  • ステアリングコミッティーの設立
  • カウンターパートの配置
  • プロジェクト事務所及び必要機材の提供
  • ローカルコストの負担