松尾専門家によるセミナーを開催しました。

2016年10月17日

2016年10月9日、松尾専門家(チーフアドバイザー)によるセミナーが開催されました。松尾専門家は同6月の着任直後から配属先であるCAPMAS(中央動員統計局)の幅広いスタッフを対象にヒアリングを開始し、課題の洗い出しと、プロジェクト活動の方向性の再検討をしてきました。同セミナーは、その成果を発表する場として開催されたものです。

セミナーのテーマは「1)エジプトの統計活動についての私の第一印象と提案」、「2)品質管理に関する日本の経験—第2期公的基本計画について」の二つで、松尾専門家による講演に加え質疑応答のセッションを持ちました。CAPMAS各部局から約60名の参加があり、それぞれの議題について多くの熱心な質問が寄せられました。ただその中には、政府の統計機関として基本的に知っておくべき初歩的な質問(SNA(国民経済計算)、PPP(購買力平価)等)も含まれ、担当業務以外の統計基礎知識が欠如している実態が浮き彫りになりました。同セミナーの結果を受け、プロジェクトはスタッフの専門能力のみならず基礎能力の向上も視野に入れ、統計機関としての総合力を高める方向で活動詳細をCAPMAS側と議論し始めました。

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セミナーでは中規模講堂が満席に。質疑応答セッションでは活発に質問が出された。