2017人口・住宅センサスの速報値が公表されました。

2017年8月1日

2017年9月30日、El-Sisiエジプト大統領列席のもと、2017人口・住宅センサスの速報値が公表されました。エジプト政府高官に加え、各国大使館、国際機関、ドナーの各トップが招待される中、プロジェクトメンバーもセンサスの功労者として参加してきました。公表会は全てアラビア語での進行でしたので、ここでは公表会に参加した政府系全国紙のグムフリアが翌朝に発行した情報をご紹介したいと思います。

1)総人口:94.8Million 2)総世帯数:23,456,528 3)人口の1/3が15歳未満 4)労働人口:61.9Million 5)初のE-センサスにて、驚くべき結果 6)来年には、人口106Million 7)中退者 7.28%((注)小学校、中学校、高校) 8)118,000件 18歳以下の結婚 9)3Million 未亡人 10)10Million 空き家のアパート 11)80,000家 老朽化(解体すべき)。

上記に加え、El-Gendi CAPMAS総裁からは以下のような内容も発表されました。

1)人口では、世界で13番目の国 2)9.4Millionが外国に在住 3)下エジプト地域(Sharqia, Monufia, Beheira, Qalyubia, Dakahlia, Damietta, Gharbia, Kafr El Sheikh)が人口が一番多い 4)Giza県の人口密度は(27県の中で)一番高い 5)68%が既婚(18歳以上) 6)6.4%が未亡人 7)471,000離婚数(2017年) 8)97%が衛生的な水を飲める 9)12Millionの建物で電気が使用できる 10)5.5Millionの建物で排水設備が完備 11)1.6Millionの建物で天然ガス設備を完備 12)25.8%が非識字率(10歳以上) 13)26.8%が無教育(学校に一度も行っていない) 14)7.3%の中退率(小学校から高校までの間に) 15)65.4%の携帯電話使用率 16)29.4%のコンピュータ使用率 17)28.9%のインターネット使用率

El-Sisi大統領は、センサスの成果を称賛すると共に、この結果を政府や大学の高等機関が分析すべきと発言しました。なお、今回の公表はあくまで速報値であり、今後確報値の公表に向けてCAPMASはデータ処理を続けます。また、プロジェクトは精度検証や事後調査の重要性も訴えており、センサス実施という大きな山場は越しましたが、プロジェクトは今後も重要な活動が続きます。