ネパール統計局のメンバーが技術交換で来訪しました。

2019年2月28日

2019年2月24日~28日の期間、JICAがネパールで協力している「2018年経済センサス実施に向けた中央統計局能力強化プロジェクト」のメンバーを受け入れました。ネパールでは2018年に初めて経済センサスが行われたばかりで、調査を主導したネパール中央統計局(CBS:Central Bureau of Statistics, Government of Nepal)が結果を分析するにあたり、経済センサス実施の先輩であるエジプトCAPMASの知見を得ることを目的として実現した技術交換プログラムです。CBSの副長官を筆頭に、主要メンバー5名がいらっしゃいました。
CAPMASが先に行った本邦研修では、「互いの文化を理解する」ことの重要性が指摘されていたことから、まずはCAPMASとCBSの事業を相互にプレゼンするところから始めました。お互いの制度を背景から理解することで、お互いの手法を尊重した上での質問が飛び交いました。非常に活発な意見交換となり、CBSだけではなくCAPMASにとっても有益な技術交換プログラムとなりました。
3月26日、27日にはアレキサンドリアでの経済センサス調査風景をご案内しました。見慣れない外国人が大挙して視察したので、調査対象の小規模事業主からは何事かと訝しがられる一幕もありましたが、CBSのメンバーがエジプトでの実際の調査風景を確認することができただけではなく、CAPMAS側も先輩として完成度の高い調査風景を見せたいというインセンティブがあり、良い刺激となった様子でした。最後にはCAPMASの取り計らいで、本来セキュリティーレベルの高い経済センサスのコントロールルームやGIS担当室も査察させていただき、CBSも大変満足した様子でした。CBSの帰国直後には、副長官自らしたためたお礼状がCAPMASに届きました。

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CBSとCAPMASの対面。向かって左側がCBSメンバー

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CAPMAS本部における経済センサスのコントロールルームを視察