プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)中央動員統計局における統計情報の質向上プロジェクト
(英)Project for Developing Statistical Quality System at CAPMAS

対象国名

エジプト

署名日(実施合意)

2015年12月22日

実施合意内容の改定

2017年4月18日
2018年10月29日

プロジェクトサイト

カイロ市(CAPMAS本部)、エジプトの最新安全情報とJICA安全指針を考慮してJICAとCAPMAS間での協議に基づき選定された地域

協力期間

2016年3月22日から2019年10月21日(3年7か月)

相手国機関名

中央動員統計局(Central Agency for Public Mobilization and Statistics)

背景

エジプトでは1882年に初めて近代的な手法で人口・住宅センサスが実施され、それ以降13回にわたり同センサスが行われてきた。人口・住宅センサスは、公的機関、大学、研究機関、国際機関などにとって国家戦略の策定や分析のために利用可能な公的情報源である。しかしながらこれまでに実施されてきた人口・住宅センサスは、統計データの質が低く、貧困層の社会経済的特性を十分に把握できないなど、エジプト政府が公共政策を決定・実施する上で課題となっている。エジプト政府において中央動員統計局(Central Agency for Public Mobilization and Statistics:CAPMAS)は長い伝統をもつ統計機能を引き継ぎ1964年に設置された統計機関であり、人口・住宅センサスのみならず総合的統計を実施しているが、統計の質向上のためには、調査手法の効率性の向上や、収集済みデータの入力、データチェック、集計、公表等、CAPMASの総合的能力強化が必要である。また職員の年齢構成上の問題(50歳以上の職員が全職員の55%)から今後10年内に職員の大量退職を控え、若手・中堅職員への技術移転や伝承等人材育成を計画的に行うことが急務となっている。こうした課題解決のため、中央動員統計局の今後10年を見据えた統計情報の質向上を図ることをめざし、本プロジェクトは2016年3月の短期専門家派遣により2019年3月までのプロジェクトとして開始され、2016年6月の長期専門家2名(統計/品質管理及び業務調整/研修計画)の着任により本プロジェクトが本格稼働した。
その後、2018年10月の合同調整員会において、経済センサス、家計調査(HIECS)等への更なる投入の必要性が確認されたことから、プロジェクト期間を2019年10月まで延長することとした。

目標

上位目標

目標:

エジプトの統計調査の品質向上により政策の妥当性が向上する。

指標:

1.2017年人口・住宅センサス及び他の統計調査結果の品質が向上し、プロジェクト終了後3年以内に、関係省庁及び関係機関による政策立案に活用される。

プロジェクト目標

目標:

CAPMAS職員の2017年人口・住宅センサス及び他の統計調査(労働力調査、家計調査)を効果的に実施する能力が強化される。

指標:

1.2017年人口・住宅センサスの結果を踏まえ、他の統計調査(サンプル調査)を実施するために必要なサンプリングフレームワークが適切に立案される。
2.センサス(2017年人口・住宅センサス、経済センサス)及び他の統計調査実施(例:データ処理、E-センサス、E-サーベイ、タブレット端末の活用、サンプリング、データ精度検証)にかかわるガイドライン・マニュアルが更新・改善される。
3.精度検証手法により評価される2017年人口・住宅センサスの精度が2006年に比較して改善される。

成果

成果1:統計企画・実地調査・データ処理が効果的(必要であればITを活用して)に実施される。
成果2:サンプリング手法が品質面で向上する。
成果3:2017年人口・住宅センサス結果の精度検証について、事後調査手法及び品質管理についての助言を含め、国際標準に沿って適切に実施される。

活動

1. 統計企画・実地調査・データ処理が効果的(必要であればITを活用して)に実施される。
1-1 CAPMAS職員の訓練ニーズを詳細に検討する。
1-2 日本の経験を共有し、統計企画・実地調査・データ処理にかかわる助言を与える。
1-3 統計企画・実地調査・データ処理を効率的に行なうための研修を実施する。(例:データエントリー/ローディング/クリーニング)
1-4 E-センサス及びE-サーベイシステムにかかわる助言・研修を実施する。
1-5 センサス及び他の統計調査にかかわる業務実施内容について、助言を与える。

2. サンプリング手法が品質面で向上する。
2-1 サンプリング手法にかかわる助言・研修を実施する。
2-2 センサス実施のためのサンプリング手法の向上にかかわる支援をする。(例:サンプル設計、サンプル抽出、適用)

3. 2017年人口・住宅センサス結果の精度検証について、事後調査手法及び品質管理についての助言を含め、国際標準に沿って適切に実施される。
3-1 精度検証(事後調査手法、品質管理を含む)にかかわる助言・研修を実施する。
3-2 2017年人口・住宅センサスの結果にかかわる精度検証を支援する。

投入

日本側投入

長期専門家(チーフアドバイザー、業務調整)
短期専門家(精度検証、IT(データ処理)、事後調査(処理/マッチング)等)
研修/ワークショップ/セミナー(エジプト国内)
日本での研修(国別研修/幹部研修/集団研修)
活動に必要な機材(タブレット端末)

相手国側投入

カウンターパートの配置
プロジェクト事務所スペース等