エジプト・アラブ共和国の観光セクターは、経済波及効果・雇用創出効果が大きく、同国の四大外貨獲得源の一つであり、エジプト政府は長期国家開発政策"EgyptVision 2030"の中でも、を同国の経済発展のための重要セクターとして位置付けられている。
中でも、歴史的文化遺産の有効活用は、同国政府において最も重要な観光セクターの課題の一つであり、これまでルクソール、アレキサンドリア等において博物館等の建設が進められてきたが、同国で最も重要な歴史的文化遺産を保存・展示しているカイロ博物館(1902年に開館)は、開館から100年以上が経過し、建物・設備の老朽化が目立っている上に、展示…