国際会議JAC-ECCの開催

2020年12月28日

12月14、15の両日、エレクトロニクス・通信・コンピュータ分野の国際会議であるJAC-ECC 2020(Japan-Africa Conference on Electronics, Communications and Computations 2020)が、E-JUSTと九州大学の主催で開催されました。この会議は2012年に始まったJEC-ECC を含め、今回で8回目でしたが、初めてのオンライン開催となりました。冒頭にはアブデルガッファール高等教育大臣のオンラインでのオープニングリマークがあり、エジプトにおける当該分野の重要性が強調されました。

今次会議では、5人のキーノートスピーカー、三つのワークショップ、21の論文発表がありました。Artificial Intelligence, Internet of Things, Communications System, Signal, Image and Video processing, Microwave System and Antennas Design, Biomedical Engineering, Computer Networks, Hardware/Software System を主要なテーマとして研究成果などが発表されるとともに、特にトレンドである5G Communications for Smart Citiesは今回の目玉として議論が行われました。

エジプト側は、E-JUSTをはじめ、カイロ大学、アラブアカデミー、IEEEからのリソースパーソンからのインプットがありました。日本側は、九州大学 井上弘士教授に全体を統括いただくとともに、キーノートスピーカーとして、同大学の金谷晴一教授に”Radio Wave Energy Harvesting Circuit and its Medical Applications”のテーマで登壇いただき、また牟田修准教授、E-JUST後藤副学長がセッションチェアと共に、日本とエジプト双方が協力し国際会議を円滑に進めることができました。

今回、この会議を日本側で全体統括いただいた井上教授は「第8回を迎えるJAC-ECC(2016年まではJEC(Japan Egypt Conference)-ECC)の開催に当り、参加者、論文投稿者、発表者、学会運営関係者、サポーターの皆様に心から御礼申し上げます。本会議は、日本とエジプトとの技術的交流の促進を旗印としてスタートし、2017年からアフリカ地域へと拡大しました。今後、日本とアフリカ地域の連携・協力・協業が加速することは間違いありません。本会議を通じ、特にエレクトロニクス・通信・コンピュータの分野を中心とした学術基盤と両地域間人材交流の礎となるべく、関係者一同、今後も活動を推進する所存です。」と語っておられます。

今回の国際会議は、E-JUSTと九州大学の協力により既に8年間継続しており、E-JUSTが本邦大学と直接の連携を深めていく上でのグッドプラクティスと言えます。

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オープニングセッションでの九州大学 井上教授のスピーチ

【画像】中段右側からE-JUSTゴハリ学長、九州大学 井上教授、アブデルガッファール高等教育大臣、E-JUST後藤副学長

【画像】E-JUSTのサメ副学長(中央)他、E-JUSTの教授陣およびE-JUSTプロジェクト渡邊