第一期TICAD7留学生の入学

2021年5月24日

アフリカにおける科学技術人材を育成し、将来の科学技術ネットワークの構築に貢献することを目的として、アフリカ諸国からの留学生を2020年秋学期から向こう3年間で合計約150人をエジプト日本科学技術大学(E-JUST)の工学系修士課程に受け入れるプログラムが開始されています。これは2019年8月に横浜で開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7:The 7th Tokyo International Conference on African Development)で発表された「横浜行動計画2019」に基づくもので、エジプト、日本両国政府の協力により留学生の受け入れが実施されます。

このプログラムの第一期生が2020年の秋学期と2021年の春学期に入学しました。新型コロナウイルス感染症の影響で、入学時期をさらに延期、ないしは辞退せざるを得なくなった入学予定者もいて、当初予定数よりは少なくなってしまいましたが、9か国から総勢31人の留学生が10の専門分野で勉学を開始しました。入学以来E-JUSTが主催する様々なイベントにも積極的に参加し、E-JUSTの国際化や多文化共生社会の実現にも貢献しています。ほとんどの留学生にとって初めての異国での生活で、戸惑いやカルチャーショックがあり、また時にはホームシックを感じることもあるようですが、貴重な機会に感謝するとともに、修了後の進路にも思いを馳せ勉学に専心する日々を過ごしています。

現在、第二期生の受入準備が進んでいます。第二期の応募者は34か国から442名で、第一期を大きく上回りました。書類選考、面接試験を経て、14の専攻について11か国からの58名の応募者へ合格通知が発出されました。第一期合格者で入学延期となっていた2名およびケニアのジョモ・ケニヤッタ農工大学への博士課程留学生用特別枠の1名を加えて61名が今年の秋学期に入学することが期待されます。

【画像】

新入生歓迎式典(在エジプト日本大使館能化正樹大使最前列左から3番目)

【画像】

在エジプトウガンダ大使と懇談するウガンダ人留学生(Nyeko Ocula Michael大使:奥右側)

【画像】

初めて見るピラミッドに感激(カイロ訪問)

【画像】

中間試験の合間にちょっと一息