第22回E-JUST理事会の開催とJICA萱島理事のE-JUST訪問

2021年6月28日

E-JUSTの第22回理事会が、6月15日に開催されました。理事会はE-JUSTの最高意思決定機関であり、年二回開催されます。コロナ禍において2020年11月に開催された前回と同様、ソーシャルディスタンスを考慮しコロナ対策をした上でカイロのホテル会場とオンラインの併用形式で実施されました。

理事会委員は、エジプト側、日本側、各々10名ずつの構成で、日本側委員のうちカイロの会場から参加されたのは、理事会副議長のJICA萱島理事と在エジプト日本国大使館能化大使でした。その他8人の委員または委員代理の方々は日本からオンラインで参加されました。エジプト側の委員は9名が会場から、1名がオンライン参加でした。またオブザーバ参加は、ジェトロ・カイロ事務所や在エジプト日本企業の方々も含め、対面とオンライン両方合わせて総勢70名近くにのぼりました。

今回は理事会資料を事前に委員の方々に配布し予め内容を確認いただき、当日は質疑応答や議論に、より多くの時間を費やす形式で進められました。議題の中には、理事会に提出されたE-JUSTの今後5年間の中期戦略の議論があり、日・エ双方の委員から活発な意見が出されました。例えば、学術界からは「本邦大学を含む世界中の大学との連携を視野に入れて戦略を練って欲しい」「学生数増加による学費収入増加と、学生の高い水準維持、教育の質の維持・向上のバランスを取るように」、産業界からは「新プログラムを立ち上げる前に、企業が求める人材について聞き取り調査をし、産業界のニーズに合致したプログラムとして欲しい」など。今後、本理事会で出たコメントや、学内外関係者からのヒアリングも行い最終化してゆく予定です。理事会の最後には、アフリカからの留学生を含む在校生4人が、E-JUSTでの学業、生活の様子、将来の抱負等を語り、参加者一同、E-JUSTの使命、存在意義を改めて認識して閉会となりました。

理事会の翌日6月16日には、JICA萱島理事がE-JUSTを8年ぶりに訪問しました。前回の訪問時は自前のキャンパスもなく、近隣の建物を間借りしていたE-JUSTで、その行く末を案じていたとのことでしたが、今回約1キロメートル四方の広大なキャンパス内のCOE棟のラボ等を視察し、学生も大幅に増え、活気あふれるキャンパスを目の当たりにされ感銘を受けておられました。

【画像】

BOT現地会場議長席(左から能化大使、萱島JICA理事、アブルナガ議長、ゴハリ学長)

【画像】

BOT現地会場

【画像】

現地参加BOT委員記念撮影

【画像】

遠隔参加BOT委員らの記念撮影

【画像】

E-JUSTにてゴハリ学長らと面談するJICA萱島理事(中央)

【画像】

E-JUSTの宇宙環境ラボ視察にてアフリカからの留学生と