E-JUST工学部4年生クロード・マンシーさんの東京五輪参加

2021年7月13日

エジプト日本科学技術大学(E-JUST)工学部(経営工学)の学部4年生のクロード・マンシーさんが女子セーリング・レーザーラジアル級のエジプト代表として東京五輪に参加します。期末試験終了後、日本へ発つ前の7月12日に、クロードさん、ご両親、学長、副学長、学部長、指導教員、学友ら、そしてJICAプロジェクトメンバーも参加し、E-JUSTにて指導教員司会のもと壮行会が開催されました。冒頭、所属学部長からは彼女はあと1学期で卒業予定であり、卒業研究にも取り組み、インターンもするなど、多忙な中、学業とトレーニングや大会参加を両立して励んできたことに賛辞が送られました。ゴハリ学長は、五輪アスリートがE-JUSTの学生であることを誇りに思う。あなたのように夢に向かって頑張る多様な人材を応援かつ輩出してゆきたいと述べました。ご両親は彼女がE-JUSTに入学する4年前を振り返り、どこの大学に入学させるか迷っていた時に、E-JUSTが工学部の学士課程を新たに開講することを知り、「日本」は技術立国で憧れの国であったこと、複数の大学関係者と面談し、ここならサポート体制があり両立が可能と判断し入学させたそうです。4年前にE-JUSTを訪ねて来られたご両親の姿を鈴木副学長は良く覚えているそうです。プロジェクト小澤副総括からは、彼女の学業との両立への強いコミットメントと、これまでの努力を称え、オリンピック参加と共に日本もぜひ楽しんで来てほしいとエールを送りました。クロードさんは、両立はとても大変だったが、大学や所属学部長、指導教員らが全面的にサポートして下さり、両親が大学とトレーニング会場までの送迎をして支えてくれたことに感謝を述べ、目標としていたオリンピックで思う存分頑張りたい、日本も自分の目で見て来たいと抱負を語りました。

壮行会終了後のインタビューでクロードさんは、これまで安全管理、機械工学、日本語の授業で日本の先生方から指導を受けたことや、工場における生産性の向上にかかる卒業研究に取り組んでいることに触れました。そして東京五輪後の将来計画としては、パリ五輪への参加、修士課程への進学、セーリング競技の国際審判員になることなど、いろいろ思いを巡らせていると目を輝かせながら語り、急いで会場を後にしてトレーニングへと向いました。

コロナ禍により、渡航や競技にも多くの制約が伴いますが、是非、力を出し切って充実した大会参加にしてもらいたいと思います。

【画像】

抱負を語るクロードさん

【画像】

ゴハリ学長からクロードさんに向けて

【画像】

クロードさん、ご両親を囲んでプロジェクトメンバーと

【画像】壮行会記念撮影