ケニア人留学生(博士課程)マリアムさんの卒業

2021年8月8日

2017年秋学期にE-JUSTへ入学したケニア人留学生のマリアムさんが、博士号を取得しE-JUSTを卒業しました。

E-JUST留学開始前のマリアムさんは、現在もJICAが技術協力を実施している「アフリカ型イノベーション振興・JKUAT/PAU/AUネットワークプロジェクト(フェーズ2)」の実施サイトであるケニアのジョモ・ケニヤッタ農工大学(JKUAT)でアシスタント講師を務めており、JICA奨学金を受けて博士号を取得するためにE-JUSTへ留学を開始しました。

E-JUSTでは工学部・材料工学専攻に所属し研究に励む傍ら、大学院生代表に選出され、大学理事会へ出席するなどの任務を果たしました。また2019年11月には首都大学東京で実施された五大陸学生交際シンポジウムにE-JUSTの学生代表の1人として参加、多様性についてのディスカッションに参加するなど、E-JUSTの国際化にも大きく貢献しました。

2019年12月にはE-JUST博士課程学生対象の日本研究滞在プログラムにて、奈良先端科学技術大学院大学への留学を開始し、日本の大学の研究室のシステムを学ぶと共に、先生方や日本人学生のみなさんと交流を深め、自身の研究を深めていきました。新型コロナウイルス感染拡大に伴う様々な活動制限や、エジプトへの渡航制限のため日本での留学期間が延びたりと、コロナ禍での慣れない日本の生活は大変なことも多かったようですが、困難の中でも前向きに日本への理解を深め、充実した留学生活を送れたとのことです。

日本からエジプトへ戻ったマリアムさんは、2021年7月に無事博士号を取得、ケニアに帰国し、JKUATにて勤務を再開しています。エジプトや日本で得た知見や日本式の研究・教育について同僚や学生のみなさんに共有し、ケニア・エジプト・日本を繋ぐ人材として、マリアムさんの今後の更なる活躍が期待されます。

【画像】アフリカ各国からの留学生(マリアムさん:右から4人目)