夏期講習「Summer School on CubeSat(小型・軽量人工衛星) Mission」の開催

2021年10月31日

9月25日から10月10日の日程で、”Summer School on CubeSat Mission:from Design to Operation”の第1回目がE-JUSTで開催されました。本夏期講習は、2019年10月に締結されたエジプト宇宙局(Egypt Space Agency:EGSA)とE-JUSTとの官学連携協定に基づく協力活動の一環で、宇宙科学工学にかかるEGSAとE-JUSTの研究と経験を参加者と共有することを目的として実施されました。講習にはE-JUSTの学部学生42名が参加し、EGSAから派遣された講師の指導の下4つのテーマ(Electronics and Communications, Software Development, Mechanical Design, Energy)のいずれかにグループで取り組み、最終日の10月10日はグループ毎に成果の発表が行われました。

”CubeSat”は小型・軽量の人工衛星で、打ち上げ費用が安価であることから多くの大学や研究機関がその開発・打ち上げに参加しています。エジプトにおいても、政府の基本方針に基づき、EGSAを中心に積極的に推進されています。大学との連携はEGSAの活動において重要な役割を果たしており、E-JUSTとの協力活動には1)教育用衛星研究室の設立を含む教育活動、2)講習、3)研究・開発活動が含まれています。本夏期講習は2)の活動の一つで、今後も毎年開催されることが計画されています。また、協力活動のE-JUST側の責任者である基礎・応用科学類エネルギー材料プログラムのマフルース教授の宇宙環境研究室(Space Environment Research Laboratory)にはEGSAから供与された小型の人工衛星のモデルやシミュレーション用機材等が設置され、1)および3)の活動拠点となっています。

EGSAから派遣された講師の丁寧な指導を受けつつ具体的な課題に取り組む実践的な講習は、参加者に大変好評でした。また、学年や専攻の違う学生が一緒に活動することは通常の授業では得られない貴重な体験で、チームワークや学際的な取り組みを学ぶ機会ともなりました。マフルース先生は埼玉大学で学位を取得され、本邦大学との連携・協力の促進にも尽力されており、本夏期講習が短期留学プログラムの一つとして日本人学生も参加する学生交流の機会となることも期待されています。

【画像】E-JUST教員、EGSAからの講師、E-JUST学部学生ら参加者

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グループ研修

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合同発表会