第1回LACCアカデミックミーティングの開催

2022年3月25日

2022年3月24日(木)、E-JUSTリベラルアーツカルチャーセンター(Liberal Arts and Culture Center=LACC)は、第1回LACCアカデミックミーティングを開催しました。

LACCアカデミックミーティングは、1)LACCの運営、2)LACCが提供する教育内容、3)LACCと日本の大学での共同科目指導、4)そのほか日本の大学との連携などのLACC運営上の活動や課題について、LACC教員と日本の大学の教員が協議するために、E-JUSTが主導して2022年2月8日に立ち上げられました。

第1回目となるLACCアカデミックミーティングには、LACC側からはイサム・ハムザ先生(教授)、アハメド・ガラル先生(准教授)、アマル・ゴマ先生(助教)が参加し、日本の大学からは、早稲田大学 森田 典正先生(国際教養学部 教授)、筑波大学 森尾 貴広先生(国際室 教授)、広島大学 川野 徳幸先生(平和センター 教授)が参加しました。

開会に際して、イサム・ハムザ先生から会議の趣旨説明がなされた後、2022年7月からE-JUSTの次期学長として内定しているアムル・アドゥリ先生(教授)より、他のエジプトの国立大学には見られないリベラルアーツ教育の重要性とLACCを起点とした日本の大学との更なる交流への期待が示されました。

会議では、はじめにアマル・ゴマ先生より、LACCの活動の現状が説明され、その後、活発な意見交換が行われました。その結果、E-JUSTは、エジプトの国立大学としては一般的でないリベラルアーツ教育の全学体制での導入を目標に掲げているものの、E-JUSTの教職員、学生にリベラルアーツ教育の意義が十分に浸透していないという課題が共有されました。

そうした状況への対応策として、LACCアカデミックミーティングでは、E-JUSTにおけるリベラルアーツ教育のコアカリキュラムを再定義し、その科目をなぜ学ぶのかを合理的に説明する準備をすること、教職員のリベラルアーツ教育の理解不足を解消するために、対話の機会を提供すること、学生に対するオリエンテーションを強化することなどを含めた具体的な計画が確認されました。

このように、本プロジェクトでは、LACCアカデミックミーティングへの協力を通じて、E-JUSTが創造性に富んだ教育・研究環境を提供し、エジプト国内のトップレベルの研究大学として発展するように支援しています。

【画像】

LACCに対する期待を参加者に説明するアムル・アドゥリ先生

【画像】

LACCのビジョンについて説明するアマル・ゴマ先生

【画像】

議論の様子