新規教員養成課程(算数数学教育)大学教官との継続的な共同作業

2018年11月29日

エルサルバドル国では、昨年と今年にかけて小中高全11年の算数数学教育カリキュラムが改訂されました。それを受け、大学教育における新規教員養成課程の算数数学教育に関連する教育課程改訂が実施されています。教育省は、実際に教員養成に携わる大学教員が改訂作業にあたることが重要であるとし、全国国立・私立大学で新規教員養成課程を持つ大学教官が2017年3月から2018年11月まで計13回集い、小中高カリキュラム改訂に合わせた大学新教育課程(小学校4講座、中高数学2講座)の改編準備にあたりました。ただ改訂するだけではなく、2018年度中プロジェクトは大学での新教育課程内容の試行の視察を行いつつ、大学教官と具体的な講義内容に関して協議を重ねてきました。

更に教育省は、2019~2020年の2年間を大学新規教員養成課程新カリキュラム移行期間と位置づけ、全国教員免許取得試験問題の改訂も移行期間と完全実施の二段階に分けて実施予定です。11月21日は第13回目となる大学教官とのワークショップがサンサルバドル市内の中米大学構内で実施され、移行措置期間の教員免許取得試験問題案の検討を実施しました。大学教官の現場感覚を生かしたコメントを受け、今後教育省が最終化。2019年の全国教員免許取得試験問題として精緻化される予定です。

プロジェクトでは、上記13回のワークショップ実施プロセスの中で、技術的な支援を継続的に実施しました。

【画像】

第13回大学教官とのワークショップ実施にあたり、教育省担当職員が、大学カリキュラムの変更点を確認しています。

【画像】

移行措置期間の教員免許取得試験問題案の検討をグループに分かれて実施しました。教育省担当職員(左)と国立エルサルバドル大学教官(右)が問題案を検討しています。