「病院前救護基礎過程」の研修で使用する教材の作成状況(成果1)

2018年6月25日

成果1は、病院前診療提供者に対する研修・継続教育過程の強化を目標としています。エルサルバドルでは、病院前診療提供機関が異なる研修プログラムの下に人材を育成しています。そこでプロジェクトでは、2017年8月に実施したワークショップの結果を受けて、救急車に搭乗する最低限の技能・知識を保有するスタッフを対象とした「病院前救護基礎過程」研修プログラムの策定と、同研修で使用する教材の作成を「病院前診療に必要な知識を標準化するための計画実行」の技術チーム(注)で行っています。

技術チームでの協議の結果、研修教材は1)参考書、2)講師用教材、3)参加者用教材、4)講義用視聴覚スライド、5)テストの5種類で構成することになりました。研修教材の基本教本として位置付けられる参考書は15章で構成され、各機関は割り当てられた章の草案を作成しました。さらに、教材の質を担保するため、各機関で作成した草案を関係機関共同で推敲し改訂する作業を加え、二段階のプロセスで内容の最終草案を作成しています。第二(最終)段階の改訂作業の責任を担うレビュー委員会(写真参照)には、病院前診療および同人材育成に関する知見と経験を最も有するメンバーが各機関から選出されています。

また、2018年5月には、各機関の救急車の搭乗員が被写体を務めるとともにレビュー委員会のメンバーが撮影を担い、教材に挿入する写真の撮影会を行いました(写真参照)。

2018年5月末現在、レビュー委員会による参考書の改訂作業は終了し、引き続き他の教材の作成作業が技術チームで進められています。

今後プロジェクトの後半では、全ての教材を最終化し、その教材を使って実際の研修を実施する予定です。

(注)技術チームは、保健省と関係機関(病院前診療提供に携わっている保健連帯基金、赤十字社、緑十字社、救助部隊、国家文民警察、エルサルバドル消防局)で構成されています。

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