第3回本邦研修を実施

2019年7月8日

プロジェクトでは、病院前診療の対応(観察・判断・処置)に関する技術移転を目的にプロジェクト全期間を通して計3回の本邦研修を実施します。

2019年4月14日から4月28日までの計15日間、第3回目となる本邦研修を実施しました。

この研修には、同国の病院前診療提供に関わる7機関(保健省、保健連帯基金、国家文民警察、エルサルバドル消防局、赤十字社、緑十字社、救助部隊)研修担当者8名が参加しました。参加者は、日本の救急救命に関する各種講義や救急救命関連施設(注1)の視察と訪問を通じ、病院前診療の体制、活動、教育、訓練、関連組織との連携を学びました。

日本では、1)救急通報がどのように管理されているか、2)救急隊や医療機関がどのように連携しているか、3)救急隊員がどのような教育・訓練を受けているか等について理解を深めた研修参加者は、研修プログラムの最後に今後の活動に向けたアクションプランを作成しました。参加者が作成したアクションプランは技術チーム(注2)内でさらに精査され、関係者に共有される予定です。研修参加者は、プロジェクトで作成・実施を予定している「病院前救護基礎過程(注3)」研修プログラムにおいて、重要な役割を担っていきます。

(注1)東京消防庁、都内消防署、杏林大学医学部付属病院高度救命救急センター、都立広尾病院、杏林大学保健学部救急救命学科、救急救命東京研修所を視察・訪問しました。

(注2)技術チームは、保健省と病院前診療提供に携わっている関係機関(保健連帯基金、国家文民警察、エルサルバドル消防局、赤十字社、緑十字社、救助部隊)で構成されています。

(注3)「病院前救護基礎課程」は、全病院前診療提供機関の救急隊員を対象とし、病院前診療提供に関わる7機関(保健省、保健連帯基金、国家文民警察、エルサルバドル消防局、赤十字社、緑十字社、救助部隊)が協働した形で実施される予定です。病院前診療に必要な知識を機関間で標準化することを目的としています。

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救急隊の訓練の見学(渋谷消防署)

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アクションプランの発表(東京国際センター)