集落開発計画作成研修会の実施

2018年11月9日

2018年11月8、9日

本プロジェクトでは、生活改善アプローチに基づいた社会開発モデルを構築するために、パイロット6市における社会開発事業実施能力の強化に取り組んで参りました。そこで、本プロジェクトは、パイロット市の社会開発普及員、ジェンダー開発課職員、環境課職員等26名及びパイロット市で活動するローカルコンサルタント6名並びに集落開発計画(PLAN DE ACCIÓN COMUNITARIO:PACO)作成のための手引書作成支援のコンサルタント1名、カウンターパートとJICA専門家6名の総勢39名の参加の下、作成した集落開発計画作成のための手引書に沿って集落開発計画作成のための研修会をサンミゲル市で2日間に渡り実施しました。

研修会の1日目は、集落開発計画作成ワークショップ1「集落の過去の振返り」と集落開発計画作成ワークショップ2「現在の集落状況分析」を実施しました。ワークショップ1の研修会で参加者は、市毎にグループに別れ、これまでの各市の過去をどのような手法で振り返るのかを学び、自分たちの市が今までの努力の積み重ねによって成り立っていることを理解しました。ワークショップ2では、自分たちの現在の市の状況を生活改善の5つの視点(安全な食事、環境、保健、社会連帯、経済)+その他(教育、文化など)から分析し、客観的に自分たちの市が置かれている状況を把握した上で、5つの視点から地域に存在する人的資源・自然資源・物的資源・既存の組織を考え、多くの活用できる地域資源が存在していることを認識しました。

研修会の2日目は、集落開発計画作成ワークショップ3「将来の活動計画作成方法」を実施しました。ワークショップ2の結果を基に、集落運営グループ(Grupo Gestor)のメンバーが中心となって、集落全体で将来の活動計画作成を行うためには、どのようなアクションが必要なのかを話し合いました。

今回の研修会の目的は、本プロジェクトで作成した集落開発計画作成のための手引書を使って、社会開発普及員が集落リーダーを研修し、集落リーダーと共に集落開発計画を作成できるかどうかを検証することでした。そのため、各ワークショップ毎に、それぞれの手法に関し、改善すべきところはどこかを具体的に全員で意見を出し、話し合いました。それらの意見を反映させ、プロジェクトでは各ワークショップ毎に研修台本を作成することとし、その台本に沿って各市で研修会を実施することを合意しました。参加者は、いよいよ来週から始まる集落での研修に向け、高い志を持ってそれぞれの市に帰っていきました。

本プロジェクトの6市では、この研修が終了した翌週(11月12日)からいよいよ集落での研修会が始まり、集落開発計画作成プロセスのモデル構築がスタートします。

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集落開発計画作成ワークショップ1:集落の過去の振返りについて話し合う研修参加者

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集落開発計画作成ワークショップ2:現在の集落状況分析をついて発表する研修参加者

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集落開発計画作成ワークショップ3:将来の活動計画作成における必要な活動について発表する参加者

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集落開発計画作成プロセスに関し、改善点などの意見を出し合う参加者