地域合同調整委員会の実施

2019年4月25日

本プロジェクトは、パイロット6市における1年間の活動成果を発表し、各市の市長と経験の共有及び意見交換をすることを目的として、地域合同調整委員会を実施しました。

地域合同調整員会には、6市の市長または市長代理、各市のプロジェクト担当者、市開発機構(ISDEM)東部地域責任者、JICAエルサルバドル事務所代表、カウンターパート、JICA専門家、ニカラグアの有本専門家の総勢24名が参加しました。

まず、桑垣チーフアドバイザーが、なぜ集落開発計画(PACO)の作成支援を行うのか、社会開発普及員の仕事とは何なのか、について説明を行いました。その後、桑垣チーフアドバイザーは、各市のPACO作成進捗状況報告及び本プロジェクトにおけるそれぞれの機関が果たすべき役割の確認を行いました。

また、有本専門家より、PACO作成の重要性、市役所にとってどのようなメリットがあるのかを補足説明して頂きました。市長からは、市議会のメンバーもPACOプロセスを知る必要があるなどの意見が出ました。また、ISDEMの東部責任者のロサ氏からは、PACOはPEP(Plan Estratégico Participativo)を補完するものであり、PEP作成における良いツールとなりうるとの意見も頂きました。

地域合同委員会の最後には、市長や担当者が、プロジェクトPASOに市議会議員全員を巻き込んでいくこと、社会開発普及員の仕事の支援を強化すること、自治体の責任として市民参加協力を働きかけることなどを、市全体の取り組みとして行っていくことを宣言しました。そして、地域合同調整委員会に参加したことによって、市役所は、地域開発に貢献するために、社会開発事業の実施と管理において、より積極的にファシリテーションする役割を果たさなければならないという共通認識を持ちました。

本プロジェクトは、今後も集落開発計画作成を通じ、市の社会開発普及員、集落リーダーや地域アクターによる地域開発マネジメント能力の強化を進めていきます。

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参加者にお礼とあいさつの言葉を述べるカルロス・ロベルトFISDL職員

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プロジェクトの成果発表をする桑垣チーフアドバイザー

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集落開発計画作成の重要性を解説する有本専門家

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PACOに関して意見を述べるISDEM東部地域責任者 ロサ・エレーナ・ペレス氏