プロジェクトの対象地域、第2グループへの取り組み開始

2020年4月10日

プロジェクトPASOは、「生活改善アプローチに基づいた計画立案を中心に据えた地域社会開発マネジメントの枠組み・仕組み(モデル)を確立する」ために、東部4県の貧困地域からパイロット市を選定し、活動しています。5年のプロジェクト実施期間を、1)モデル構築期間(2年)、2)モデル実証期間(2年)、3)プロジェクトの経験、事例、様式等を基にモデルを完成させる取り纏め期間(1年)の三つに分け、2018年1月から活動を実施しています。

パイロット市の選定は、カウンターパートである地方開発社会投資基金(FISDL)が、プロジェクトPASOが開始される前から実施している「生活改善に基づく社会プログラム管理・実施に向けた地方自治体の能力強化プロジェクト」の21市の中から下記基準で6市が第1グループとして選定されました。

1)【地理的条件】東部4県に位置している。
2)【政治的配慮】一つの政党に偏らない。
3)【ジェンダー平等】女性市長の市を含める。(トロラ市が女性市長)
4)【市長の活動参加度】コスタリカへの研修やFISDL主催のワークショップへの市長の参加状況や積極的姿勢を考慮。
5)【市役所のFISDLへの協力度】市が生活改善活動に資金や生活改良普及員を投入している。
6)【生活改良普及員と市役所の社会開発分野の職員の連携状況】生活改良普及員が市役所の社会開発分野の職員と連携して事業を実施している。
7)【その他、市役所内の混乱や人間関係のもつれなど】市長とFISDL、市長とFISDL生活改良普及員との関係を考慮。

プロジェクトは、2年間のモデル構築期間を終え、第一グループで確立された集落開発計画(PACO)を第二グループで実証するために、2020年から取り組み始めたところです。

【画像】東部4県の貧困マップ 出典:FISDL貧困マップ(2007)

プロジェクト対象12市

第1グループ(黄色)

モラサン県

地図番号 貧困度
チランガ市 1 深刻な貧困
グアタヒアグア市 2 深刻な貧困
ホアテカ市 3 深刻な貧困
トロラ市 4 深刻な貧困

ウスルタン県

地図番号 貧困度
メルセデス・ウマニャ市 5 高い貧困

サン・ミゲル県

地図番号 貧困度
セソリ市 6 高い貧困

第2グループ(緑色)

モラサン県

地図番号 貧困度
カカオペラ市 7 深刻な貧困
エル・ロサリオ市 8 高い貧困
グアロコクティ市 9 深刻な貧困

ウスルタン県

地図番号 貧困度
ヌエバ・グラナダ市 10 深刻な貧困
テカパン市 11 高い貧困

サン・ミゲル県

地図番号 貧困度
サン・アントニオ市 12 深刻な貧困

【画像】