地方開発社会投資基金の社会開発部長がパイロット集落を視察

2021年1月4日

エルサルバドルの地方開発社会投資基金(FISDL)は、2019年に政権交代以降、地方開発省(MINDEL)へ移行する手続きが進められていますが、未だに国会の承認を得ていません。政権交代とともに社会開発部長に就任したグロリア・レシノス氏は、本プロジェクトのサブダイレクターを務めています。そのレシノス氏が、パイロット市のひとつであるモラサン県チランガ市を訪問し、市役所の生活改善普及員や社会開発プロモーターらと意見交換するとともに、同市内のロス・ぺレス集落を視察しました。

この視察は、FISDLのホームページでトップニュース(2020年12月4日付記事)として紹介されました。

記事によると、PASOプロジェクトは、エルサルバドル東部地域の社会開発を前進させるため、集落がより主導的な役割を果たすことが求められると説明しています。そして、PASOモデルは、集落の有形・無形の社会リソースを再評価し、環境・健康・健康食品・経済・家計等における取り組みを計画していると、紹介されています。

ロス・ペレス集落では、住民による清掃キャンペーンや、シャンプーや石鹸の作り方を学び、海外に住む親戚と一緒に販売したこと、保健省の支援を受け、ジャンク食品摂取を避けることを学びことなどが紹介されました。また、コロナウイルスの影響を受け、一部の活動が延期されるなどしてきましたが、帽子、ダッフルバッグ、刺繡などを作成する取り組みを再開する計画が発表されました。

FISDLの記事の最後には、「人々は生活の質の向上に積極的に参加することで、自尊心、尊厳、誇りを高められる」と、説明しています。

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後列右端から4人目がグロリア・レシノス氏。(チランガ市ロス・ペレス集落)

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開発プロモーターが生活改善活動を説明しています。(チランガ市役所)