プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)品質・生産性向上、競争力強化のためのカイゼン実施促進能力向上プロジェクト
(英)The project on capacity development for kaizen implementation for quality and productivity improvement and competitiveness enhancement

対象国名

エチオピア国

署名日(実施合意)

2015年1月23日

協力期間

2015年6月26日から2020年6月25日

相手国機関名

(和)エチオピア・カイゼン機構
(英)Ethiopian KAIZEN Institute

背景

エチオピア連邦民主共和国(以下、エチオピア)では、2000年代初頭から10%以上の経済成長を達成していますが、国民総生産(GDP)の内訳を見ると、第一次産業及び第三次産業がそれぞれ40~50%を占めるのに対し、第二次産業は10%程度にとどまり、特に製造業は5%程度と、所得水準が同程度の国々と比較しても低い状況にあります。このような製造業の立ち遅れに加え、その品質や生産性の低さがエチオピア製品の輸出や国内外からの投資促進の障壁となっており、持続的な経済成長や貧困削減に向けて、品質・生産性向上による競争力強化は不可欠な課題です。

日本の品質・生産性向上の理念や手法としての「カイゼン」に強い関心を示したエチオピア政府は、JICAが実施した「品質・生産性向上計画調査」(2009~2011年)を受け、カイゼン活動の展開のためエチオピア・カイゼン機構(EKI)を設立し、EKIを中心としたカイゼン活動を民間企業等へ持続的に普及させる仕組みを確立させるための技術協力「品質・生産性向上(カイゼン)普及能力開発プロジェクト」(前フェーズ)をJICAの支援を受け実施しました(2011年~2014年)。

前フェーズの終了時評価調査において、プロジェクト目標である「カイゼンを民間企業へ持続的に普及する体制が確立する」は終了までに達成されると評価され、実際にEKIは基礎的なカイゼン技術を中心とした独自のカイゼン指導を展開することが出来るようになりました。その一方でEKIスタッフの大幅増(約10名から約100名)や国内のカイゼン需要の高まりに向けたEKI自身のマネジメント能力の強化、エチオピア企業が直面する課題解決のために経営戦略やマーケティングなど、より高度なカイゼン技術の習得、民間企業へのカイゼン活動普及を担うEKI所属コンサルタントによるカイゼン指導の質の確保のため、レベルに応じたコンサルティング資格認証・登録制度の整備等が必要となりました。

目標

上位目標

エチオピアの優先産業における品質・生産性が向上し、産業競争力の強化に貢献する。

プロジェクト目標

EKIを中心としたカイゼン普及体制を通じ、民間及び公的セクターにおけるカイゼン活動を実践できる産業人材が育成される。

成果

1:ベスト・プラクティスの蓄積と標準化を通じ、EKI(地方ネットワーク含む)のマネジメント能力が強化される。
2:EKIにおいて、高度なカイゼン・サービス(研修・コンサルティング)が民間及び公的セクターに対し提供される。
3:体系的な制度が構築され、それによりEKIや他の機関において提供されるカイゼン・サービスの質が確保され、カイゼン普及活動が国レベルで促進される。

投入

日本側投入

1)専門家派遣(組織強化、品質・生産性向上、制度構築、高等教育支援、業務調整など)
2)本邦研修及び/または第三国研修
3)機材供与:小型バス、そのほか必要に応じて
4)プロジェクト活動経費