【Ethio-SHEP】市場調査と作物選定

2019年8月31日

Ethio-SHEPでは、ベースライン調査を終了後、早速市場調査および作物選定を実施しました。市場調査では、新規の対象地域の農家グループの代表者5名に集まってもらい、ToTを実施、その後県中心地のマーケットで普及員と農家と一緒に市場調査を実施しました。

今年でプロジェクトは3年目となり、市場調査も3年目です。マーケットには、ビジネスリンケージフォーラムやこれまでの市場調査で何度も会い、すでに顔見知りのトレーダーたちがいます。あるトレーダーは、「君たち、また調査にきたの?調査ばかりでなく、はやく農作物をもってきてね。」と言われたり、「リンケージフォーラムで知り合って、SHEP農家からタマネギを買ったけど、収穫後処理がきちんとされていなくて、早く傷んでしまい、損益を被ったよ。もう二度と収穫後処理されていないものは買わないよ」といった厳しいアドバイスを受けている場面もありました。

今回初めて、市場調査を実施した農家からは、「トレーダーたちは、遠方から買い付けを行っているが、市場に近いエリアにいる自分たちが品質の良い野菜を供給できるようになれば、購入したいという意思を持っている、両方にとってメリットがある」、また参加した普及員からは「園芸作物栽培における一番の大きな問題はマーケットだと思っていたけど、今やっと分かった。一番の問題は我々(農家と普及員との両方)にある。良い品質ではない農作物、ばらばらと市場に売っている売り方、売るタイミングを知らない事だ。」

市場調査の後、普及員からのアドバイス等を踏まえて農家グループ内で議論をして、次期に栽培する作物を選びます。今年の新規グループでは、ジャガイモ、タマネギ、トマト、ニンジン、キャベツ、アオトウガラシ、ケールといった作物が選ばれました。

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農家代表による市場調査の実施(アムハラ州 W/Gojam県)

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グループメンバーによる作物選定(アムハラ州 W/Gojam県)

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農家代表による市場調査の実施(オロミア州 ジンマ県)

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農家代表による市場調査の実施(オロミア州 アルシ県)

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グループメンバーによる作物選定(オロミア州 アルシ県)