【Ethio-SHEP】2年半の活動振り返りのワークショップを開催しました

2019年10月22日

Ethiio-SHEPでは、プロジェクト活動開始後2年半が経過し、JICA本部から首藤コンサルタントを迎え、10月4日から22日の2週間に渡るモニタリング調査をプロジェクト対象地域のアムハラ州およびオロミア州にて実施しました。10月22日には、アジスアベバでそのモニタリング調査の結果についてのフィードバックをするワークショップをカウンターパート(C/P)の農業省(連邦、州、県)と一緒に開催しました。

ワークショップでは、最初に佐宗チーフより2年半の活動の成果が述べられ、2017年から2019年までの2年間のプロジェクトの介入により、1年次の対象農家グループにおいてベースライン調査とエンドライン調査の比較から、農家の技術レベルが8.6ポイントから16.5ポイント(21ポイント満点)へ向上したこと、また、平均して対象農家による園芸栽培の純利益が37%向上した(ETB8,948(2017)からETB12,219(2019)への増加)結果が発表されました。また、佐宗チーフからはSHEPは市場志向型農業を具現化する方法であり、エチオピアの農業省が国家政策として掲げる「市場志向型農業普及サービスの実現」に貢献するものであると言及しました。首藤コンサルタントは、モニタリング調査の結果報告および提言を述べました。

次に、アムハラ州農業局よりアムハラ州の進めるSHEP活動のスケールアップイニシアチブについて説明しました。(アムハラ州では、今年2月のSHEP南アワークショップに参加したアムハラ州農業局のイベルタ氏と2019年度にSHEP研修に参加したギルマ氏のイニシアティブにより、アムハラ州農業局の予算を活用してスケールアップをしていこうと取り組みを始めております。)

その後、アムハラ州とオロミア州の参加者に分かれてグループディスカッションを実施しました。議題は、SHEP活動の促進とどのように既存の普及サービスに統合していけるか、です。今回のワークショップではエチオピアにおけるSHEPの主流化において良いスタートになりました。

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Ethio-SHEPプロジェクトの2年間の介入結果

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振り返りワークショップにおける首藤コンサルタントのプレゼンテーション

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アムハラ州の参加者のグループディスカッション

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オロミア州の参加者のグループディスカッション

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アルシ(オロミア州)でのモニタリング調査の実施の様子