エチオピアは、かつては国土面積の約35%が森林で占められていたといわれていますが、不適切な土地利用や過度の森林伐採、人口増加等により、森林は減少・劣化してきています。国連の報告によると、2000年時点で森林保全のため管理されている土地は、国土面積の約2%のみであるとされました。こうした事態に対処するため、エチオピア国政府は全国森林優先地域(NFPA、現在はRFPA:州森林優先地域)の選定等、森林保全のための施策を打ち出していますが、その実施は十分ではありません。
このような状況の中で、同国の中でも貴重な森林生態系を有する南西部地域に位置し、居住地や農地の拡大により天然林が毎年減少…