フィジー国(以下、「フ」国)を含む大洋州の島嶼国では、生活物資のほとんどを輸入に頼っている状況であり、その多くが消費された後に廃棄物として島の中にとどまっている。また、国土の狭小性といった地理的条件や伝統的な土地所有制度などの社会的背景から適切な廃棄物処分場の確保が困難な場合が多く、現存する処分場のほとんどが十分な覆土が行われていないオープンダンピングである。また浸出水の処理施設も未整備であるなど技術的な管理能力も伴っていない状況であり、経済的に重要な海や山などの観光・産業資源や、公衆衛生への悪影響が問題となっている。近年は生活様式の近代化、インド系住民が耕作するサトウキビ畑のリース契約切れに…