2010年2月22日
USPNetコントロールルームにて(右端がプラマニク短期専門家)
USPは、全学生約19,000人のうちほぼ半数の9,000人が遠隔教育を利用して学習しています。この遠隔教育において、重要な役割を果たしているのが、1998年度に日本を中心に、オーストラリア、ニュージーランドの協調支援によって構築された衛星通信ネットワークであるUSPNetです。USPNetを通じて、USPの加盟各国にあるリモートキャンパスにビデオ講義や教材が配布されています。しかしながら、昨今の通信量の増大により、USPNetのトラフィックは飽和状態に陥っており、学生達の需要に応えることが難しくなってきています。
本プロジェクトは、この状況を改善するための技術的支援を実施していきます。現在、アジア開発銀行と協調して、現在の衛星通信プラットフォームをアップグレードしていく計画が進展しており、プラマニク専門家は、本日から6月までの4ヶ月間にわたり、主にアップグレードに必要となる機材の選定、手順の策定、パイロットテストを、カウンターパート達とともに、実施していきます。
また、プラマニク専門家は、今回の派遣期間中、同時並行的にUSPのコンピュータ/情報システム学科において、ネットセントリックコンピューティングという分野の学士号プログラムを新設する支援も行ないます。