2011年1月27日
PTC’11におけるUSPプレゼンテーション
ハワイで開催されるPTC (Pacific Telecommunication Council)という1,500人以上が参加する大きな国際会議にUSPは毎年参加しています。PTCは、環太平洋地域のICTについて、政府などの枠にとらわれず、自由に討論する場を提供すること、地域のICTに関するニーズについての理解を広めることを目的に、この国際会議を開催しています。今年は2011年1月16日〜19日にわたり、”Connecting Life 24/7”というテーマのもと、常時接続ユーザによってICTサービス提供組織がどのように変革し、どのように挑んでいくべきかを、様々なステークホルダーからの講演やディスカッションを通じて話し合う機会となりました。Googleをはじめとした先進国のICT企業も参加しましたが、本会議は先進国での課題だけではなく、途上国におけるデジタルデバイドという課題に対しても大きく意識をしている会議です。
PTC’11には、本プロジェクトから福島チーフアドバイザーがUSPのカウンターパートとともに参加しました。カウンターパートであるUSP ITSディレクターより、USPのICT関連の現状および活動報告をプレゼンしました。特に日本からの援助としてJICAと共にJapan-Pacific ICTセンターを開設し、今後ICTビジネス/リサーチインキュベーション活動を実施していくことを説明、ICT関連参加者からの参画を喚起しました。PITA(太平洋諸国電気通信協会)やITU(国際電気通信連合)など地域/国際ICT機関のICTセンターへの入居についても説明し、ICTセンターと地域ICT関連組織/企業との結びつきが今後さらに深まることを期待していることを伝えました。
参加した福島チーフアドバイザーは「ICTは動きの激しい業界であり、このような会合の場で活発に意見交換や事例紹介が行われ、USPのようなICTサービス利用者とサービス提供者の2つの側面を持つ組織にとって、環太平洋地域の業界動向をいち早く捉え、大学全体のマネジメントに反映していくための絶好の機会であることを認識しました。」とUSPおよび本プロジェクトの会議への参加の意義を述べています。本プロジェクトもUSPカウンターパートとともに、継続した本国際会議への参画を検討していきます。