2011年3月26日
南太平洋大学(USP)と深いつながりがあるオーストラリア、ニュージーランド、日本において、昨年12月に発生したオーストラリア・クィーンズランド州の大洪水、2月22日に発生したニュージーランド・クライストチャーチ地震、そして3月11日に発生した東日本大震災と未曾有の災害が連続して発生し、多くの方々が被災されました。USPの学生たちも彼らに何かできることはないかと考え、まず追悼キャンドルイベントを企画しました。
オーストラリア、ニュージーランドの大使館関係者、日本大使館からは吉澤大使が出席され、USP加盟12カ国それぞれの学生会代表者から、それぞれの現地語による祈りの言葉が捧げられました。
このイベントを中心となって企画したのは、サモア出身の大学院生で、彼女は2009年に神戸のこころのケアセンターで実施されたJICA研修「アジア地域災害後のメンタルヘルスケアサービス」の受講生です。サモアでも2009年にM8.3の大地震に伴う津波による甚大な被害を受けており、日本もこの災害の復旧復興支援を実施しました。これらの支援のお返しに私達も何かできることをしなければと考え、企画したものだそうです。
USP学生自治会は、この大学にできることとして、東北被災地の学生の受入をUSPマネジメントに提案し、このイベントにおいて、USP副学長より、東北被災地およびクライストチャーチ被災地の学生を5名ずつ、1年間USPにて航空賃や学費、寮費を含めて無償で受入れ、被災した学生が学業を継続できる奨学金を提供したい旨、発表がありました。
USP学生自治会による震災被災者追悼キャンドルイベント
数百人の学生が本イベントに参加しました