2011年5月27日
ソフトウェアセミナーに引き続き、2011年5月23日〜27日の5日間、倉知短期専門家によるセミナーを開催しました。なぜクラウド技術が世界中で話題になっているのかの背景の説明から、クラウドサービスの代表格としてのGoogleの技術、クラウド技術のバックにある仮想化技術やデータセンター技術、そして大洋州地域でも課題となっている情報セキュリティなどのトピックにつき講義を提供しました。
ソフトウェアセミナーと同様、講師、学生、産業界を対象とし、計61名が参加登録しました。ちょうどSONYグループのオンラインサービスから、ハッカーによって多くの個人情報が流出した事件が発生した直後でもあり、この事件も情報セキュリティにおける事例としてセミナーで紹介し、参加者は熱心に聞き入っていました。また、参加者に実際のクラウドストレージサービスのトライアル利用や、SQLインジェクションでの模擬サーバへのサイバー攻撃の実施トライアル、理解度確認のために小テストを実施するなど、一方向の講義にならないよう工夫を盛り込みました。
参加者アンケートの結果は、88%の参加者が満足しており、同じく88%の参加者がセミナーを新しい知識や概念を習得することができたと回答しており、高い評価を得たセミナーとなりました。産業界からの参加者は、ベンダーの視点ではなく、このようなユーザーの視点で実施されるセミナーがフィジーで開催されることはほとんど無いため、とても役に立ったと感謝の言葉を伝えてくれました。アンケートの自由回答欄には、JICAプロジェクトへの感謝と次回セミナー開催の要望でいっぱいでした。
講義中の倉知短期専門家