2011年6月27日
PacNOG(Pacific Network Operators Group) は、大洋州地域のインターネットプロバイダーおよびインターネット関連事業者で構成される組織で、2004年に設立されて以来、年1度の頻度で集合技術研修を実施し、大洋州地域のインターネット技術者のキャパシティビリディングに貢献しています。
9回目となるPacNOG9 Educational Workshop and Trainingが、6月27日から7月2日の7日間にわたり、Japan-Pacific ICTセンターに入居するPITA (大洋州諸国電気通信協会) 、USPおよび本プロジェクトの主催で、Japan-Pacific ICTセンターを会場に、開催されました。APNICやICANN、ISOCなどのインターネット関連地域機関およびCisco Systemsなどの民間企業がスポンサーとなり、大洋州地域各国のインターネット技術者が参加しました。
1日目はスバ市内のホテルを会場に、PITA会長、USPディレクター、福島チーフアドバイザーからの開会の言葉にはじまり、電子政府、情報セキュリティ、クリティカルインターネットリソースに関する、世界各国から招聘された第一線の技術者によるセミナーが開催されました。
2日目からは、Japan-Pacific ICTセンターのコンピュータラボをすべて貸切り、BGP・IPV6、DNS/DNSSEC、Internet and Network Security Fundamentalsの3つのトラックに分かれて実習を含めた実践的な技術トレーニングが実施されました。
PacNOGは大洋州地域のインターネット技術者にとって、最先端のインターネット技術を習得できる数少ないトレーニング機会の1つです。Japan-Pacific ICTセンターの施設がこのような広域ICTトレーニングに活用され、大洋州地域のICT発展に貢献しているよい例と言えます。
ICTセンター前にてPacNOG9参加者グループフォト