トンガ Ku-bandリモートサイト調査実施

2011年7月8日

2011年3月に実施したバヌアツ タンナ島での技術調査に引き続き、トンガのハアパイ島、ババウ島にあるUSP学習センターの現地技術調査を、7月2日〜8日の日程で実施しました。調査チームは、USP ITSディレクターのキシオネ・フィナウ、プラマニク専門家、村上専門家、JICA経済基盤開発部の狩野調査役の4名で構成しました。

本調査は、これから開始されるKu-band衛星通信対象候補地の事前現地調査です。離島学習センターの電源を含めた各種インフラ、アンテナ設置場所やケーブリング状況、コンピュータの台数や利用状況など、今後の導入および運用をスムーズに進めるための重要な調査となります。

トンガには、首都ヌクアロファがあるトンガタプ島にあるUSPトンガキャンパス以外に、北方のハアパイ諸島にUSPハアパイ学習センター、さらに北方のババウ諸島にUSPババウ学習センターと2つの学習センターが存在しています。USPトンガキャンパスには、既に10年前の日本の無償協力によって構築されたC-band衛星通信でUSPNetに接続がされ衛星授業が提供されていますが、ハアパイおよびババウ学習センターは非常に遅くかつ不安定なインターネット接続がされているのみで、e-Learning化が進むUSPの遠隔教育を受講するのに十分な環境が整っていません。

USPトンガキャンパス、ハアパイUSP学習センターおよびババウUSP学習センターにおいて、予定された調査をすべて実施し、調査結果を分析のもと、報告書を作成しUSP幹部および関係者に提言のうえ、Ku-bandリモートサイトの確立と学習センターの遠隔教育環境における課題の改善を実施していきます。本調査ではまた、トンガ国情報通信省、在トンガ日本大使館、JICAトンガ事務所と協議を行い、USPのKu-bandイニシアティブにつき説明し、今後の協力をお願いしました。

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トンガにおけるUSPキャンパスおよび学習センター

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USPトンガキャンパス

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USPハアパイ学習センター(ハアパイ高校敷地内)

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USPババウ学習センター

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トンガ情報通信省にて調査チーム