2011年7月29日
先日開催されたICTエキスポの一つの成果は、ビジネスインキュベーションに興味と関心を持っている現地の企業や個人との関係が確立できたことである。近松短期専門家と共にこれらインキュベーションスペースに関心を抱く3社(いずれもフィジーのソフトウェア開発会社と個人)と面談を実施しました。
彼らはソフトウェア開発が主たる活動で強みもそこにあるものの、一方で、販売方法、事業計画策定、関連する条例・規制の調査と対応、また、研究開発能力、大手通信事業者とのビジネス交渉などについては弱点であると認めています。よっていずれの企業や個人もICTセンターに入居し、USPとの共同研究、学生のインターンとしての受入れ、事業計画策定支援、など本プロジェクトで予定しているサポートに対し強い期待が示されました。
モバイル技術やWEBマーケティングなど具体的な課題についても相談が上げられた一方、彼らとの対話を通じて、インキュベーション機能の提供側としてあまり意識出来ていなかったもう一つの付加価値に気付かされました。個人が事業を興すときの敷居に高さに比べ、Japan-Pacific ICTセンターの中で活動することで対外的な信頼・影響力を持って比較的スムーズな起業が出来るという精神面での心の支えにも貢献している点です。
本年度末に向け、カウンターパートと入居条件を決め新聞やWebサイト上で公開、テナントの募集を実施し、最終的に3社程度の入居者を決定しインキュベーション活動を開始していく予定です。