JAXA-JICA-USP 古川宇宙飛行士@国際宇宙ステーションとのライブ交信イベント

2011年10月14日

南太平洋大学(USP)の学生およびスバサンガム高校の学生と国際宇宙ステーションに滞在中の古川聡宇宙飛行士の間で、歴史的なライブセッションが行われました。

このライブセッションは、JICA、JAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)およびUSPの共催で実施されました。このイベントには、USPおよびスバサンガム高校のスタッフと学生、JICAフィジー事務所スタッフ、ニュージーランド大使館スタッフと現地各種メディア関係者の計85名が参加し、Japan-Pacific ICTセンターの2つのビデオ会議室で実施されました。

国際宇宙ステーション(ISS)は、地球から400Km上空に位置する、巨大な実験施設であり、ISSプログラムは、日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国とロシアの15カ国のコンソーシアムによって運営されています。ISSでは、無重力と真空環境を利用して、社会発展に大きく貢献する様々な種類の実験が行われています。

学生たちは、日頃疑問に思っている宇宙やISSでの生活につき質問をし、古川宇宙飛行士もそれらの質問に対し、丁寧にわかりやすい説明を回答してくれました。また、ライブセッションの間、古川宇宙飛行士は、無重力状態でのパフォーマンスで参加者たちを楽しませてくれました。

USP副学長のチャンドラ教授は、USP側の参加者達にとって宇宙飛行士と対話するというこのイベントは生涯に一度の刺激的なイベントであったことを強調し、古川宇宙飛行士のミッション成功を祈り、またJAXA、JICAに対し、このイベントの実現に感謝の意を表しました。

JICAフィジー事務所の佐々木所長は、JAXAがフィジーを本イベントの実施場所として選んでくれたことに感謝の意を表し、学生たちが古川宇宙飛行士に対し興味深い質問をしたことを称賛しました。さらに、この経験を通して得たことが、学生たちの糧になるだろうこと、学生たちに「イノベーションへのひらめき」の重要性に気づいて欲しい、これがなくては人類は次の境地へ到達できない、と学生たちの将来にエールを送りました。

本プロジェクトは、USP側にてこのイベントの接続技術サポートを担当しました。興奮のあまり泣き出してしまう学生もいたほどで、参加した学生たち皆が、目を輝かせて古川宇宙飛行士と対話する姿がとても印象的でした。また、このイベントにより、Japan-Pacific ICTセンターとICTの可能性を南太平洋地域の人々に示すこともできました。

このイベントの模様を収録した映像を資料集に掲載していますのでぜひご覧下さい。

【関連リンク】

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古川宇宙飛行士とライブ対話中の会場の様子

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古川宇宙飛行士に質問するスバサンガム高校の学生

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古川宇宙飛行士に質問するUSPの学生

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無重力状態でのパフォーマンスを披露する古川宇宙飛行士