2012年2月22日
日本の無償資金協力「南太平洋大学情報通信技術センター整備計画」の第二期工事で建設され、2011年10月にUSPにハンドオーバーされたJapan-Pacific ICTセンター多目的講堂の正式オープニングセレモニーが2012年2月12日に開催され、フィジー国バイニマラマ首相と在フィジー吉澤日本国大使によりオープンされました。
オープンにあたり、バイニマラマ首相は、「フィジー国は、USPを通じて日本国からの二国間援助を大洋州地域のイニシアティブに転換できたことを誇りに思います。フィジー国は他の太平洋諸国とこの恩恵を共有します」と述べ、日本政府に対し、大きな自然災害の影響と、世界的な金融危機という状況の中で、大きく意義のある支援と貢献をしてくれた日本に対し、「このような状況にもかかわらず、プロジェクトを成功裡に完了していただいたことは、この多目的講堂をさらに価値があり意味があるものにさせたということを心に銘記します」と感謝の意を述べました。さらに、Japan-Pacific ICTセンターにつき、「このセンターはフィジー国民のみならず、大洋州地域の人々によって利用され、今日の学生だけではなく、将来の学生たちの利益となるでしょう。そして、(大洋州地域の地理的特殊性である)距離と隔絶の暴虐を克服する大きな助けとなります」と強調しました。
吉澤大使は、Japan-Pacific ICTセンターが、USPの優秀な人材とJICAによる技術協力によって、大洋州地域のデジタルデバイドを軽減していく重要な役割を果たしていくことを期待している、と述べました。さらに、多目的講堂が、講義や会議の場としてだけではなく、フィジーをはじめとしたUSP加盟国の人々を魅了する文化イベントの理想的な場として活用されることを期待している、と述べました。
多目的講堂オープニングセレモニーの様子
オープン直後に握手を交わす吉澤大使とバイニマラマ首相