ICTビジネスインキュベーションスペース 入居公募

2012年5月20日

Japan-Pacific ICTセンターには、ICTビジネスインキュベーション用のスペースが設けられており、このスペースを有効に活用するための支援も、本プロジェクトの重要な活動の一つとなっています。今までICTセンター長のポジションが空席となっており、活動を進めることができませんでしたが、2012年にはいってセンター長が着任、本プロジェクトも鷹取功短期専門家を派遣し、新センター長とともにICTビジネスインキュベーションにつき、具体的な計画を進めてきました。

フィジーおよび大洋州地域の国々は、経済市場規模が小さく、IT企業の数も多くありません。大学/大学院を出た優秀な人達が活躍する企業や場所が無いというのは大きな問題です。このビジネスインキュベーションは、この問題に対処するための一つの方策であり、この地域に適用できるビジネスアイデアを持った人達にスペースと(資金以外の)サポートを実施し、ビジネスの実施体制が整うまでの孵卵器や保育器の機能を提供するものです。また、大学生という人的リソースを上手く活用することを前提とし、学生が起業マインドを吸収する場となるともに、インターンシップのような形で社会に出る前に実ビジネスの経験を積むことも可能です。さらに入居企業にとっても、優秀な人材を確保するという面においてメリットがあります。

4月中旬より、フィジーの新聞にスペース入居公募広告を出し、2012年5月18日に締め切りました。この結果、計4社/個人が関心を表明し、これからビジネスプランの策定支援と入居前審査を実施し、7月に入居を開始する計画で進めていきます。

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フィジー主要紙に掲載した公募広告