SCIMS-JICA合同 ICTグローバルトレンドセミナー Vol.6 「アンドロイドプログラミングおよびITIL」の実施

2012年5月21日

ソフトウェアツールセミナーに引き続き、2012年5月21日〜24日の4日間、倉知短期専門家によるセミナーを開催しました。フィジーにおいても、アンドロイドスマートフォン・タブレットの普及が徐々に始まっています。ネットセントリックコンピューティング学士号プログラムのモバイル関連新科目に対応するセミナーとして、またUSPで進行中で本プロジェクトが支援するm-Learningプロジェクトへの支援の一環として、アンドロイドアプリケーションの作成実習を主としてセミナーを構成しました。さらに、倉知短期専門家は、本プロジェクトにおいて、ITIL導入支援も担当していることから、このセミナーの機会を利用して、ITIL概念を参加者に伝えたいという希望があり、セミナー最終日にITILをトピックとして取り上げることとしました。

ソフトウェアツールセミナーと同様、講師、学生、産業界を対象とし、計63名が参加登録しました。プログラミング実習がメインのセミナーでしたが、ソフトウェア開発経験者や優秀な学生とプラグラミングの経験があまりない参加者との間に、実習の進み具合において大きな差がでました。エミュレータを利用して動作確認を実施しましたが、実際に自身のアンドロイド端末を持ち込んで確認をする参加者の姿もありました。また、このセミナーで実際にアンドロイドアプリケーションを作成し、関心を掻き立てられた参加者たちは、アンドロイドスマートフォンの購入を前向きに検討していました。

ITILのセミナーにおいては、倉知専門家のアドバイスで構築されているNOC(ネットワーク監視センター)の説明も実施されました。構築を担当するカウンターパートがプレゼンテーションとデモを行いました。

参加者アンケートの結果は、88%の参加者が満足しており、同じく92%の参加者がセミナーを新しい知識や概念を習得することができたと回答しており、今までで最も高い評価を得たセミナーとなりました。今回が最後のSCIMS-JICA ICTセミナーとなります。アンケートの自由回答欄には、JICAプロジェクトへの感謝とセミナー再開催要望の言葉でいっぱいでした。

【画像】講義を行う倉知短期専門家

【画像】NOCのデモを行うカウンターパートのMr. Edwin Prasad

【画像】プログラミング実習を行う参加者にアドバイスを行う倉知短期専門家