終了時評価調査団によるトンガキャンパス・離島学習センター評価調査

2012年8月10日

2012年8月2日より、本プロジェクトに対する終了時評価調査が実施されています。終了時評価は、プロジェクト終了6ヶ月前を目処に実施され、OECD(経済協力開発機構)のDAC(開発援助委員会)によって規定された5項目評価ガイドラインに沿って、現在までのプロジェクト活動、プロジェクト目標の達成見込みを評価するものです。

本プロジェクトの主要活動の1つである、離島地域へのKu-band USPNet展開を評価するために、評価調査団とともに福島和良チーフアドバイザーとキシオネ・フィナウITS部長がトンガのババウ・ハアパイ両USP離島学習センターを訪問しました。これらの離島学習センターは、既に約10ヶ月間Ku-band衛星通信システムを利用しています。

現地における実地調査と関係者インタビューの結果、Ku-bandの導入によりフィジー本校からの衛星授業が地元で受講できるようになり、学生数が大幅に増加したこと、島を離れて寄宿しトンガ本島キャンパスに通わざるを得なかった学生達が地元に戻ってきたこと、USPだけではなく、周辺の高校などにもインターネット接続を開放し、ポジティブな相乗波及効果を生み出していることが確認されました。

技術的に懸念されていた悪天候時の衛星授業配信も、ちょうど激しい土砂降りの雨の状況下での衛星授業を視察することができ、映像・音声の質にまったく影響しないことが確認できました。

【画像】調査を実施する終了時評価調査団(トンガ離島 USPババウ学習センター)

【画像】学生インタビューを行う調査団(トンガ離島 USPハアパイ学習センター)

【画像】離島における衛星授業の様子(トンガ離島 USPハアパイ学習センター)