2012年10月12日
本プロジェクトで支援を実施している、南太平洋大学(USP)におけるm-Learning(モバイルラーニング)において、タブレット端末を活用した授業のパイロットプロジェクトを実施しています。USPでは、2013年に、約1,000台の安価なタブレット端末を学生に配布し、IT技術を利用した遠隔教育授業の新たな分野を切り拓こうと模索しています。このイニシアティブを支援するために、本プロジェクトでは25台のiPadを供与し、実際のクラスルームにおける活用にアドバイスを提供し、実際の効果を評価するためのパイロットプロジェクトを行うことに決定しました。
USP m-LearningプロジェクトメンバーおよびJICA専門家における議論の結果、本パイロットプロジェクトは、IT環境が充実しているフィジー本校ではなく、実際に地域キャンパスで運用した場合のIT環境における課題を明らかにするためと、今後地域キャンパスにおけるスマートフォンやタブレット端末の利用のベストプラクティスを確立し、それを地域内で共有することを目的に、サモアのアラフアキャンパスでパイロット実施をすることとなりました。
2012年10月9日から20日の日程で、m-Learningを担当する渡邉短期専門家、ITIL/NOCを担当する倉知短期専門家、USP m-Learningプロジェクトのカウンターパート3名でサモア アラフアキャンパスに赴き、iPadワークショップと運用管理体制の構築整備、サーバ環境およびワイアレスネットワーク環境の強化を実施しました。
このUSPはもちろん、サモア国において初めての試みとなるパイロットプロジェクトは、USPサモアキャンパスおよびJICAサモア支所の協力を得て、地元メディアに大きく紹介され、反響を得ています。本パイロットプロジェクトは来セメスターまで実施され、現タームが終了する11月末に中間評価調査を実施する予定です。
iPadワークショップを実施する渡邉短期専門家
サモア現地紙で大きく紹介された記事(Samoa Observer)