2012年10月22日
2012年10月22日夕方より開催された南太平洋コンピュータ学会の会合において、本プロジェクトでICTビジネスインキュベーション分野を担当する鷹取功短期専門家によるセミナーが実施されました。
本プロジェクトが支援するJapan-Pacific ICTセンターのICTビジネスインキュベーションスペースにおいて、既に3組織のテナント入居が決まっており、そのうち2社がRFID(Radio Frequency Identification)技術およびNFC(Near Field Communication)技術を活用したビジネスモデルをフィジー国内で展開しようと計画しています。
これらのビジネスプランに呼応して、鷹取短期専門家は、「Ubiquitous Network Society」と題したパブリックセミナーを実施し、日本が発祥である「ユビキタス社会」の概念とユビキタス社会におけるコンポーネントでもあるRFID技術およびNFC技術の日本における実例として、SuicaやFelicaに代表されるサービスとテクノロジー、フィジーにおける技術展開可能性につき、講演しました。
USPのスタッフやIT産業界に限定せず、フィジーの一般市民も広く本セミナーに参加しました。参加者からは「フィジーにおいてユビキタスネットワーク社会が実現されることを期待したい」というポジティブな感想が多く聞かれる一方、「ネットワークインフラが整備されていないフィジーでこのような技術が導入されるまでには、まだ時間がかかる」といった感想も多く聞かれました。
セミナーにて講演する鷹取短期専門家